「歌の力」の終焉 2013年12月30日 [政治]
今年の紅白を最後に北島三郎が引退する紅白。そしてきょうはかつて大晦日に行われていたレコード大賞発表式があった。今年のシングル売り上げのベスト20はAKBグループとジャニーズグループがほぼ席巻。かつてテレビ局で毎日のように放送されていた歌番組はほぼなくなってしまった。数年前に自殺した音楽プロデューサー加藤和彦は遺書に「音楽でもうやることがなくなった」と書いた。彼自身の限界ととるのもあろうが、筆者には”歌”そのものが持つ時代への影響力がなくなってしまったことへの失望もあると思う。明日大晦日、紅白はそれでも「歌の力」を鼓舞する演出で新年までの数時間を演出するだろう。しかし現実は歌の力の終焉であり、喪失なのである。
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