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天安門事件から25年 2014年6月5日 [政治]

 天安門事件から25年の昨日、BSLIVEプライムニュースフジでは民主化運動指導者二人をスタジオに招き、当時の事件と中国共産党の核心について尋ねていた。ゲストはアメリカに亡命し活動を続けている陳破空氏と拓殖大学教授の石平氏。そして当時ワシントンで記者として事件を見つめた古森義久氏。共産党保守派と開明派のパワーゲームと学生運動の関わり合い、米ソ冷戦構造の揺らぎ、鄧小平の経済開放政策と様々な要素の中でこの事件は起きた。古森氏がいうように、そうした権力闘争のみで語られるのではなく、自由と人権、平等と言った理念が文化大革命を経て長征世代の党幹部が権力から退場していく時期にこの国を強く突き動かしていたのだと思った。
 しかし85歳の権力者鄧小平により、民主化運動家たちは暴力によって鎮圧された。数年人とも一万人とも言われる犠牲者。胡耀邦、趙紫陽といった開明派勢力は一掃され、一党独裁の下で経済開放を行うとした江沢民派が権力を握る。今の中国の有り様がこの天安門事件にあるといってよい。それにしても天安門事件についてここまできちんとやってくれる番組は日本ではこれだけではないだろうか。
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