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李克強氏の訪英 2014年6月20日 [政治]

 筆者はここのところオバマ政権の外交戦略に対してネガティブな立ち位置なのであるが、日本は同じアメリカと同盟国である、イギリスと連携すべきと記してきた。アメリカの西翼と東翼としての両国がしっかりすることで中露の力による現状変更に対峙できるという考えだ。先日中国の李克強首相が訪英し、エリザベス女王に会見し、さらにエネルギー問題や社会インフラに関する数兆円レベルの契約を行ったことはその機先を遮られた観がある。中国にすればアメリカ最大の同盟国と経済関係を強化することで米英間に楔を打ち込める。尖閣やパラセルでの領土拡大の示威に関する世界の警戒を緩和する。2つの狙いが透けて見える。日本の価値観外交に対抗するかのように、巨大市場やエネルギー需要をといった現実的な利益を前面に押し出す中国。日本はどう対処すればいいのか。安倍総理は5月に訪英し、イギリスとの間で2+2の早期開催など安保協力など進めた。安倍氏が2+2を進める国を狙ったかのように経済協力を進める中国。彼等の切り札経済カードの効果をいかに弱められるかである。その意味でTPPはひとつの対抗策である。中国への投資を減らし東南アジアシフトさせるのもいい。中国の経済カードをいかに無力にさせるか。ここのあたりが知恵の出し処だ。
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