脅かされる世界遺産〜小笠原への中国密漁船〜 2014年11月4日 [政治]
なんとも姑息な手段である。中国は数百席の大漁船団を小笠原海域に送った。赤サンゴの密漁ということだが、そこに政府の意思が介在していることは疑いない。なぜこうした暴挙が起きたのか。そこには二つの理由があると思う。ひとつは日本の海上保安庁の実力を試しているということ。尖閣防衛に手一杯になっているところに小笠原を責めれば海保の海上保安力の限界を日本に思い知らせることができる。台風が来れば数百席の船が避難と称して島の港に寄港する可能性もある。もうひとつは尖閣問題でこの地域を紛争地だと認めさせる状況を固めるということ。APECを前に中国がこうした攻勢を日本にしかけている。日本はどうすればよいのか。ひとつは海上防衛力をさらに強めること。しかしこれには時間がかかる。もうひとつは世界遺産が危機に陥っているということを世界に発信すること。しかしなんとも姑息である。
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