格差拡大、日本が向かうもの 2014年12月10日

　仮に安倍政権では格差拡大に向かうという論旨を受け入れるとしよう。確かに自分を含めて羽振りがよくなった人間はいない。しかし超高級マンションが飛ぶように売れ、九州のななつ星列車の予約が一杯なのだという。不動産は中国人が買っているという話しもある。確かに株を持っている人は株資産を2倍に増やせたはずである。そういう人はどんどん金を使って欲しい。格差拡大というより、今日本に起きているのはグローバル経済とローカル経済、グローバル適応人間と適応できないガラパゴス人間の分化ではないのか。冨山和彦氏が言うようにグローバル経済をそのままローカル経済に適応させることはできない。世界に経営資源やビジネス展開のはけ口がないか、鷹のように目を澄ます人間と英語が不要の社会と地域にこれまでどおりのやり方で生きていく人々。この二つの方向性に日本人はわかれていくのではないか。明治維新、そして敗戦。開国と攘夷、アメリカ的なるものを受け入れることの如何。それと似たような位置に今はいるのではないか。