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安倍演説にみるリアリズム 2015年5月1日 [政治]

 昨夜のBSフジLIVEプライムニュースは安倍演説をノーカットで放送、それを外交評論家の岡本行夫氏、元財務官の榊原英資氏がコメントするというものだった。45分間の演説。ニュースで編集済みのものをみるのとは違う感慨を思わせてくれた。ニュースでは安倍総理が村山談話を踏襲するのかどうか、引用するのかどうかという中韓の注視するポイントのみが紹介されていたがノーカット版をみると日米関係の70年とこれからを総括にポイントを置き、それを踏まえての先の大戦の反省に触れていた。考えてみれば演説した場所はアメリカであり、アメリカの上下院議員の前である。普通はそうである。ややリップサービスが過ぎる感がしないでもなかった。筆者は日本に反省を求めるなら大航海時代以降の欧米の植民地政策も反省を求めるべきと考えている。安倍総理が訪米した時、ボルティモアで起きていた暴動。アメリカの黒人差別もアフリカから奴隷として黒人を人身売買したことに源がある。安倍氏の思想と相容れるかどうかはわからない。またこのことを敢えて触れるべきとは思わないが、アメリカの民主主義を礼賛する安倍氏に何もそこまでという気持ちを持った。最も安倍氏には戦略があったとするならば見方を変えなければいけない。アメリカはある意味自信を失い不安な環境にいる。中国の台頭。AIIBの英仏独の参加、イラン政策に従わないネタニヤフ。特にイギリスの離反はアメリカの威信を傷つけたに違いない。そこに現れた日本の首相が「あなたがたのいままではよかった、そしてこれからもいっしょに道を歩もう」と呼びかけられれば嬉しいに決まっている。東日本大震災で最も義援金をもらい、そして2万人の軍隊を派遣してくれたアメリカに最大限の礼をいうのは当然である。しかし10回のスタンディングオベーションを受け取った安倍氏のスピーチにに片翼を失ったイーグルに寄り添い、励ましを与えようという意思が含まれているとしたら。安倍氏のリアリストの側面を知る機会になったと思う。彼の頭には中韓のロビーや朝毎を記事を読んで記事を書くNY紙らの自分への「歴史修正主義者」というレッテルを剥がすことがあったのかもしれない。
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