長期化する中国危機 2015/09/01

　中国危機の行方。経済学者で元内閣参事官の髙橋洋一氏は静かに長期化すると指摘している。高橋氏は今回の中国危機で打撃を受けたのは中国の個人投資家への打撃と実体経済の問題とする。中国に経済を依存しているアジア諸国や途上国は商品取引などの貿易輸出が低迷するとし、このうした影響は徐々に広がるとしている。問題は中国の発表する経済統計が私用できず、中国の実体経済がどこまで悪化しているのか、客観的な判断ができないことだ。といことは中国経済が今度はどこまで復活したのかも判断できない。この事態が続けば投資は低迷し続ける。東南アジアに軸足を移す企業も増えるはずだ。高橋氏は中国に依存する経済を作り上げた国家、特に韓国と台湾は大打撃を受けるとしている。日本は中国に依存しない経済圏をアメリカと作り上げる作業に加速度をあげるべきだろう。