ポスト安倍を考える 2015年12月2日

　今月は民主党政権が倒れ安倍氏が政権を担って3年を迎える。この3年日本は対外的には中国台頭への体制作りを固めた時期といえるかもしれない。ＴＰＰ合意、地球儀を俯瞰する外交。安保法制。国内的にはアベノミクスは批判されつつも株価2万（2015年12月2日現在）無策の民主時代に比べれば格段の差である。小泉以降の年ごとに代わる不安定な政治体制にとりあえずは訣別した。さてこれから考えるべきはポスト安倍である。はっきり言って見当たらない。世評では石破茂氏がトップらしい。だが激しく変わる国際情勢を考えると石破茂で大丈夫かなと思う。人が良すぎる。自民党内でハト派とされるグループはどうか？総裁選出馬を意図していた野田聖子氏。テレビで発言した「南シナ海は日本と直接関係ない」が政治センスを欠いてるとメディアで指摘され、ネットで彼女の総理の資質について議論が行われた。筆者は彼女は現段階では無理だと思う。もう一人の女性で、総理とも近い稲田朋美氏は経済を今のうちに勉強しておいた方がいい。各国首脳は経済権益と安保を計りにかけながら外交に取り組んでいる。加藤勝信氏はまだ未知数である。新帝国主義の時代、判断を間違えれば国が亡びかねない。この時代の総理選びは10年先の国際政治経済を視野に入れて判断したい。いるのか？いない、のだ。