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パリ同時多発テロとレ・ミゼラブル [政治]

 2012年の映画「レ・ミゼラブル」を観た。東宝ミュージカルで何回か観たことがあった。3年前の映画をなぜ観たのか。理由はパリ同時多発テロの際のフランス政府と国民の反応である。11月のテロでは国会議員達の集まりで与野党問わず誰彼となく歌い出した。この国の何か根源的なものに触れたような気がした。それが何なのか知りたくてレ・ミゼラブルを観たのだ。アメリカの映画であるのは承知だが。ユーゴーは1832年の六月暴動にインスパイアされて小説を書き上げた。テーマは多岐。神の愛、男女の愛、親子の愛。情熱、果たせぬ夢、報われぬ恋。革命と贖罪。ハサウェイのI DREAMED A DREAMの諦観やオーラスの逝きし者達のよみがえりには仏教者にも理解できるものだ。市民革命、王政復古を経て共和制に戻したフランスは多くの血を犠牲に出した。ナチスに国家と自由を奪われたこともあった。二度の大戦。こうした結果の共和制が、自由・平等・友愛の価値が十字軍遠征などの歴史的因縁のあるイスラム政界の過激分子に脅かされる。その背景が映画で理解できたような気がした。
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