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朝鮮半島統一〜二つの事大国家のヘゲモニー闘争〜 2016年2月11日 [政治]

 過日筆者は朝鮮半島の二国を「瀬戸際外交」「蝙蝠外交」と表現した。当事国としては「妄言」と言われるかも知れぬ。恫喝と振り子という言い方もできる。これらの外交に共通するのは事大主義だ。地政学的に中露米日に囲まれた朝鮮半島。国家として生き抜くのは事大しかない。数千年の歴史を経ての民族と国家の智恵である。120年前日清戦争で中国の影響から解き放たれたがロシアの南下、日本台頭のプレッシャーを受けた朝鮮半島。日露戦争で日本が勝利すると程なくしてこの国は併合された。この国の人からすればまさに大国の「帝国主義闘争」に翻弄されたといってよい。そして今である。朝鮮半島に影響力を持つ二大パワーは米中。分断された二国はそれぞれの立場から統一を構想している。だが両国とも相手国の体制崩壊、もしくは軍事攻略でヘゲモニーを握った上での統一を考えている。そこで米中の存在である。どちらか一方が米中二国の支持を得た場合オセロゲームのように相手国が転がり込んでくる。その意味で韓国は中国に接近。北は核開発でアメリカとの直接交渉と外交関係を結ぼうとしている。韓国が勝利した場合安い労働力と鉱物資源を手に入れることが可能になる。北が勝利した場合は金正恩氏が統一コリア初代大統領となりサムソンと現代グループを手に入れる。米中両国をどう引き寄せるのか、朝鮮半島二国間の綱引きが始まっている。
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