山尾政調会長の疑惑釈明会見 2016年4月7日

　昨日夕方6時30分に民進党の山尾志桜里政調会長が疑惑釈明の記者会見を開いた。ネットで話題になっていた政治資金問題である。政治収支報告書に依れば、山尾氏は数年前のある時期、地球５週分のガソリン代を年間支払っており、その多くをプリペイカードで購入し支払いに宛てていた。山尾氏は元公設秘書がこの支払いに関与しており、この秘書が報告書を偽造と政治資金詐取を行った「蓋然性」が高く、自分は被害者だ。今後法的手段に訴えると会見で話した。つまり疑惑は「秘書のせい」なのだという。
 　山尾氏は待機児童問題の国会質問で脚光を浴び、民進党では当選二回ながら政調会長の役職を得た。夏の選挙では先頭に立って自公政権と闘う「ジャンヌ・ダルク」を期待されていた。この会見を見て誰もが思うのが甘利経済再生相の疑惑追及問題である。大臣の辞職だけでは済まない、総理の任命責任を鋭く問うのが民進の、山尾氏の立ち位置だったはずだ。甘利氏の場合も秘書が深く関与していた。そのまま自分に当てはめれば山尾氏は議員辞職、岡田氏は任命責任を強く問われるはずである。しかし彼女は陳謝でよしとし引き続き役職に残ることを言明した。他者に厳しく自分にやさしい。彼女は甘利氏に関しては「秘書と共犯関係ではないか、あぶり出したい」とまで言っていた。山尾志桜里氏は元検事である。秋霜烈日の検事バッジが泣くのではないか。ガソリンと切手の違いこそあれ、噓の収支報告書を出し、刑事訴追された野々村竜太郎兵庫県会議員とやったことは大差ない。。メディアも不思議なほどに騒がない。何に萎縮しているのであろうか？先日の怒りの記者会見の面々はこれに関して「萎縮」しているのではないか。