SSブログ

ウィキリークスとジャーナリズム [ニュースコメント]

ウィキリークス・ショックが世界を席巻している。日本でも新聞テレビはこのサイトに専門プロジェクトを作って対応しているかも知れない。このサイトが国際間の外交のあり方に大きな影響を与えているのはもちろんだが、ジャーナリズムへの影響については、ジャーナリズムが当事者であるが故に日本での言及はほとんどなされていない。いずれ研究者からあってしかるべきだと思う。こんなジョークともいえない話がある。海保のsengoku38がYoutubeではなく①新聞テレビ②ウィキリークスのいずれかにビデオを投稿したときメディアはどのような反応がするだろうかと。①についてはその新聞・テレビ局は世紀の大スクープとして社をあげて喧伝し、今度の新聞協会賞に「どや顔」で応募してくるだろう。②に関してはおそらくネット社会の危機や、国家の機密漏洩に関する甘さを指摘するような論調で埋まるはずだ。そしてsengoku38は司法拘束されるかもしれない。
 ウィキリークスはいうならばスクープの宝庫である。ウィキリークスをウィキスクープと名前を変えるとどうだろうか。検索エンジンやWikipediaは人類に調べることの煩雑さから解放したが、ウィキリークスは人類から何を解放させるのだろうか。ジャーナリズムはウィキリークスに掲載された記事をあとフォローする新たな仕事が増えるのではないか。国家がこうしたサイトを危険視するのはわかる。しかしジャーナリズムがこうしたサイトを告発するということはどこかでジャーナリズムの自殺行為にも思えるのだが。ネットの発達はやっかいなものだ。しかし我々はそれに向き合わねばならない。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。