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若い世代が前の世代を乗り越える契機~東日本大震災~ [ニュースコメント]

ダチョウは危機が迫ると頭を砂の中に突っ込み危機が去るまでそのままでいるという例えがある。実際そんな行動をとるかは知らない。眼前の危機は視界から消せば、いつかは勝手に過ぎ去ってくれる、そういう他律的な期待を元に何も対処しないでただ危機が去るのを待つという姿勢の例えだ。
 80年代以降戦後の復興を成し遂げつつ、将来に少子高齢化や財政赤字などの危機を知りながら、どうにかなる、どうにかなるかもしれないと問題を先送りにしてきた我々についにその日は訪れたようである。ダチョウが砂中から頭を起こしたとき、ハイエナの集団に取り囲まれて天上にはハゲタカが舞っている。これが我々の今である。
復興には長い時間がかかるだろう。10年は短すぎる。それ以上の時間を要するだろう。もの作り日本のあり方も変更を余儀なくされるだろう。ある被災地の小学校の卒業式で校長先生が児童に向かって「10年後20年後復興を担っているのは君たち世代だ、日本を頼む」と話した。我々は若い世代に期待しつつ、若い世代が復興を成し遂げられるような環境作りを用意すべきだろう。我々から上の世代でいわゆる「戦争を知らない子ども達」は戦後の豊かさを思う存分味わった世代である。豊かさも平和も「フリーライド」してきた。しかしディズニーランドから退場の時が来たのだ。
 若い世代がかわいそうだという。そうかもしれないが考え方を変えてみる。今こそ若い世代がその上を乗り越えるチャンス(敢えてチャンスという)ではないか。若い世代は「辛さ」を知ることで「甘い」それまでの世代を乗り越える好機なのではないか。若い世代に期待する、託す。当然我々も努力する。

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