Imagine(2)~デフォルト後の日本~ [ニュースコメント]
数ヶ月前に筆者はデフォルト後の日本を想像してみようと記した。周囲の反響は大旨否定的であった。「マイナス思考」「デフォルトにならないようにするために何ができるかを考えるべき」等々。しかし筆者のこの現代に棲む日本人の性向からしてデフォルトを防ぐには相当難しいと考えている。依存することを知ってしまったこの国の人々は自らを律していく気力も判断力も失いつつある。デフォルトになりすべてが御破算になることが日本復興のstartだという経済アナリストがいるが理解できる。
そうこうしているうちにアメリカのデフォルトが喧伝されるようになった。今日から始まる世界市場、そしてG7の討議の結果を世界が注視している。今回の経済危機はリーマンショックと性格が異なり、なおかつ深刻なのはその危機の理由が各国の財政危機に端を発していることである。リーマンショック以降、世界主要国はそれぞれの中央銀行の紙幣発行を増やし、金をじゃぶじゃぶさせることで景気浮揚を計ってきた。さらに思い切った景気浮揚策も相次いで実施し、100年に一度の経済危機に対処した。
しかしその結果が財政危機につながったのである。行き場を失った金は、金、資源、食料、そして紙幣の増発を行わず、国債の対外債務のない円に向かっている。
脱原発と延命にしか頭にない総理はこの危機に立ち向かう姿勢は見えてこない。「それは野田財務大臣がうまくやってくれると思う」これではだめなのだ。
2011-08-08 08:39
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