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膨張中国を読み解く~WEDGE2012年1月号~ [ニュースコメント]

試練の2012年まであと一週間あまり。オピニオン誌は新年号を発売し、来るべき年の動勢を伺う。WEDGE1月号の特集のタイトルは「膨張中国 目を覚ませ日本」である。軍備、経済、そして外交において欧米のregulationからはみ出した拡張を続ける中国とどう向き合うか、5人の識者が論述を寄せている。筆者の興味を引いたのは中西輝政氏と谷内正太郎正太郎氏のTPPへの考え方だ。中西氏はベトナムに注目する。国内産業への打撃を考慮してもTPPに参加する共産主義国家。夏以降ベトナムの政府首脳が相次いで来日今のし、日本のTPP参加を強く促してきた。また経済やマスメディアの日本への交流アクションも夏以降活発化したと聞く。 背景にあるのは「中国主導のアジアを作らせまい」との強い意志である。ベトナムはあえてかつての敵対国アメリカとも手を結んだ。TPPが貿易面でなく安全保障の面で意味を持ちうると早い段階から述べているのはJR東海会長の葛西敏之氏だ。昨年11月の読売新聞ですでに「TPPは自由と繁栄の弧の展開型」という見方を披露している。それは谷内正太郎氏が言う「自由で開かれた貿易体制を構築することが中国を包囲することになる」と共通した認識である。中西氏のいうようにTPPは日本の国家存続のための最後の一里塚のようなものだ。TPPに参加することで首の皮一枚でつながっているという指摘もある。二十年間の無策の結果最後に残ったカードといえる。

 今朝の テレ東「田勢康弘の週刊ニュース新書」で田勢氏は今の日本を一言で表す言葉として「幼児化」という文言を引き出した。これは田勢氏はじめマスメディアの責任が重大だ。ポピュリズムとルサンチマンの蜘蛛の巣に日本をおとしめたのはマスメディアである。そのマスメディアもネットで袋だたきにあっているのが現実だ。

 話を中国に戻そう。今日本に足りないのは中国との長期的ビジョンにたった戦略だ。そして危機感だ。ディズニーランドで夢のような時間は終わったのだ。楽園を一歩出ればオオカミやライオンj、虎のうなり声がしているのだ。


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