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生産拠点の空洞化の先にあるもの~日産の快走の背景を読み取る~ [ニュースコメント]

 2月10日の日経朝刊はトヨタが九州生産のSUVをアメリカにその拠点を移すと報じられている。国内300万生産体制を根本的に見直す作業に入ったわけである。円高無策の日本にあってはもはやこのままでは企業として生き残れないという判断をトップがしたのだろうか。もうひとつの理由があるかもしれない。かつてのライバル日産が、ここに来て中国を中心にして販売を伸ばしていることだ。同じ日の日経が日産の躍進について書いている。生産拠点はもちろん開発拠点を現地に移転を進めたゆえの成果だと。
 それは技術者を日本から大量に投入し、現地の研究者を指導しながら生産地に近い立地を最大限利用するとういうもの。開発、生産、販売。製造業のビジネスの根幹の流れを海外に持って行く。このことにより日産の快走があるのだとしたら、それはものつくりニッポンの終焉を意味するだろう。税金を上げて所得の再分配で景気が浮揚するという机上の空論を続けていては日本はさらにアジアの中で富を失い貧しい国へと向かうだろう。五十年後の我々だ。



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