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成長戦略・国と企業の異なるベクトルの愚かさ [ニュースコメント]

 日曜討論は貿易赤字の31年ぶりの赤字を入り口に古川国家戦略担当大臣が出席し、国の成長戦略を問うていた。貿易赤字の理由を問われて古川氏は「ひとつの業界に企業の数が多すぎる」「同じ戦略を同じ業界の多くの企業が雪崩をうったようにやる」などと述べ、企業の整理統合が必要性を強調した。確かにそうかもしれないが、彼の論説は司を担う大臣ではなく評論家のような印象を持った。企業が今盛んに生産と物流、さらには開発の拠点を移そうとしていることに言及はなかった。タイ洪水で日本企業は生産拠点をアジア各地に分散させようとしているが、これは洪水リスクへの対策である。同様に日本は電力供給不足と円高というリスクがある。企業がリスク分散のために拠点を移すのは当然の対応策だ。そこまで企業はGLOBALな視点で企業経営を行っている。アジアの学生を大量採用してるのもそうした理由だ。古川氏は日本の企業は生産拠点を国内に留めるのが当然と思っているが考えが甘いんではないだろうか。成長と生き残りの戦略が国と企業で違う方向を向いている。これがさらなる貿易赤字を生み、さらには経常収支を減らすことにつながっているのだ。 


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