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勉強しない学力中位層~高校生の危機意識のなさ~ [ニュースコメント]

 高校の最大の問題は学力中位層が勉強しなくなったこと。日経2月20日で国立大財務センター教授・金子元久氏が指摘している。教育関係者と話すとある傾向がある。大学は高校の高校は中学の中学は小学の小学は幼保の教育に問題があり、自分たちはその問題を放り投げられていると。その最終引き受け手が大学であり、金子氏の指摘は大学生の学力低下の原因を高校に求めている、ともいえなくもない。しかし金子の指摘はそれだけではすまない要因を抱えている。
 金子氏はいう。「次の時代の人材の育て方を巡る議論が盛んだが、育てるべき人材像の具体的なイメージは拡散してほとんどない。しかも、ないことに多くの人は気づいてない」「かつての製造業のような、日本的な組織の中で頑張れば一生続けられる就業機会が減っている。1990年代から大学進学は急上昇したが、これは製造業の高校生採用が減り始めた時期と重なる。生活水準は高くなったが、基礎的は就職先は減る一方だ。『昔なら高校や大学に進学しない層だから勉強しなくて当然だ』と言われたら、そうかもしれないが進学せざるを得なくなった人たちに、どうすれば意味ある教育をができるかが問われている」「昔は上級学校になるほど進学者が減ったが今は違う。何をしたいかわからない学生が大学に進み就職も怪しくなってきている。大学は高校以下を責めるが、これは小学校から大学までを一貫して考えるべき問題で、一つの所だけで考えてだめだ。高校がブラックボックスのままでは、そうしたの縦関係も見えない」
 製造拠点が海外に移り、受験戦争を勝ち抜いたアジアの勤勉な学生が日本企業に大挙して就職活動を行う。これが日本の今であり、さらにはこれからである。理想の教育を掲げても実態は職につけない若者を社会に送り出している今の教育の実情。教育の深い闇。


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