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石原慎太郎とキッシンジャー~2人の政治センスと対中姿勢~2012/04/18 [政治]

 昨年大著の回顧録『中国』を著したキッシンジャー博士が米中関係について米紙に寄稿していると環球時報が伝えている。中国に幅広く、そして深い人脈を持つ博士だけに寄稿では穏やかで慎重な物言いで中国の外交政策に官して苦言を呈している。中国は領有権を争う土地や海域で処理の仕方を誤り、ほぼすべての隣国が米軍に軍事協力や駐留軍の増強を要請する結果を招いていると指摘、傲慢さを改め、地域の信頼性を高めよというものだ。内政にあっても地方分権と民主化はスピードが大切だとしている。
 中国に赤裸々な物言いと挑戦的態度をとるのが石原都知事だ。昨日石原都知事が今このタイミングとこの場所でしかないという機を狙って「尖閣購入」を発表した。北のミサイル発射で日米連携の強さをみせつけ、中国とフィリピンが南シナ海で緊張したこの時期。桜植樹100周年のワシントンでの表明。2年前の尖閣事件のような強硬対応がこの情況にあっては中国ができないことを見計らっての発言。こういう政治センスを持つものは極東では金正日ぐらいのものだろう。「なぜいまこの時期に」「唐突感が否めない」という政治ジャーナリストがいたら、無能で商売替えしたほうがいいと思う。
 石原都知事とキッシンジャー博士。この対照的な中国への姿勢をみせる2人の接点があるかどうかはしらない。だがこのタイミングでこうした発言を行うの2人の政治センスがただものでないことは共通している。

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