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渋谷再開発・男が消費するものを創造せよ~ヒカリエに思う~2012/04/29 [経済]

 話題のヒカリエに行ってみた。90年代以降若者の街となった渋谷だがこの街の沈滞は若者の街となった90年代に始まる。理由は若者が「金を持っていない」からだが、2000年を越えて嫌消費性向がさらに高まり、沈滞に拍車がかかった。HMV、タワーレコードなど巨大レコード販売店が開業し音楽の街としての名を高らしめたが、ituneで音楽を買う時代となった。一方六本木や銀座、品川が再開発に乗りだし相対的に渋谷の地位を落とした。手をこまねいていたわけではない。マークシティなど道玄坂方向の再開発が行われ、IT企業の集積地との様相も得たのであるが消費客がそれで戻ってきたわけではない。やはり駅を中心とする再開発がかつての大人の消費者を取り戻す最後の砦だったわけである。というわけで先週ヒカリエに行ってみた。30代から40代の女性をターゲットにした店が並び、デパ地下は小ぎれいな展示。小生のような中年は素通りしたい環境と雰囲気に満ちていた。
 「女性客を狙え」。長年に渡ってビジネス戦略の中で使われてきた概念だ。家庭で財布を握り、社会進出し、自分磨きに金をかける。。。。そこを狙えば外すことはない。俗にいう鉄板狙いなわけだが、すべてが鉄板狙いになった場合はどうなんだろうか。テレビがつまらなくなった、車が売れなくなったのと同様のベクトルに向かっているとしか思えないのだ。 女性の消費動向という温泉の源泉を無数の給湯管が差し込まれている状態。それよりもむしろ男の消費をかきたてる区画を作るべきではないか?荒野に野いちごを求めなければこの街の再開発の成功は限定的になってしまう。そう思うのである。


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