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反米保守と親米保守の溝2013年5月29日 [政治]

 日本の保守は構造的に一枚岩ではない。アメリカに対する姿勢で屹立する。それは今回のようにいわゆる歴史認識のカードを中韓が使ったり、またTPP加盟の問題を論じるときに顕在化する。反米保守は会沢正志斎のの『新論』などの水戸学にその流れを求めることができる。親米保守は戦後占領体制にその原点を求められる。両者は米ソ冷戦時代には眼前の敵に対して結束していたが、冷戦後は従軍慰安婦や歴史教科書問題などで次第にその違いを鮮明にしていった。両者は対立という状態までは立ち入ってはいないが、本質的な考えから違う。チャイメリカというように中国とアメリカが手を結んだり、韓国が日本外しを米中に画策しようとする際に反米保守は孤立化を厭わない。親米保守は孤立化を阻止させまいとする。アメリカにとっては日本の孤立化は極東のパワーバランスを1930年代に戻されてしまうことに異ならない。その意味で韓国が行なっている日本孤立化政策はアメリカと親米保守にとっては非常に危うい政策である。中国の台頭は反米保守と親米保守を糾合する作用があるが中国の使う歴史カードはアメリカの関与次第で両者の離反に作用する。21世紀の極東の国家間のパワーゲーム。テレビや新聞のたてまえのコメントや記事を読んでいてもわかりにくくなってきてる。
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