自民党に感謝される鳩山氏と菅氏 2013年7月24日

　民主党の惨敗選挙区の中で特に目立ったのは東京選挙区。自民が二議席奪取し、公明、共産、そして無所属が当選した。民主は公示間際に一本化したが民主前職が共倒れした。2007年に獲得票数が1位と3位 だった議員である。その惨敗を誘引したのが菅直人元総理である。一本化した候補者をこの民主党最高顧問は支援せず、公然と公認からはずれた候補の応援演説を重ねた。参加の都議会議員や市会議員も動員させたという。結果は６位９位。二人の得票を合わせは各得票数２位に肉薄するものであった。細野幹事長の再三の求めにも応じなかった菅氏。自民党からみれば武見敬三氏の当選は菅氏からのプレゼントと感謝してもしきれないものだろう。一方の鳩山氏。中国の外交戦略にまんまと乗っかかり、中国に有利な発言を繰り返し、それが世界のメディアに流布された。彼はそれまで民主党の外交問題の最高顧問だった。これがある意味右バネとなり、自民を勢いつかせたことは間違いない。二人の元総理はよく「最低の総理」「最悪の総理」という 表現で語られることが多い。国の難をもたらしたばかりか、最後は民主党自身の足を引っ張った。最後は自民に感謝されるとは、笑い話とするには民主には悲惨すぎる。