SSブログ

オバマ政権の急速な衰退を憂う 2013年10月9日 [政治]

 APECの首脳会談に出席しなかったオバマ大統領。首脳の集合写真にはセンターに笑顔の習近平氏。世界に中国の存在感を知らしめる象徴となった。内政問題のゴタゴタで外遊どころではないオバマ大統領。信頼できる世界のトップはいったい誰なのか?アメリカの大統領ではないだろう、と内心ほくそ笑む習近平氏とといった具合だろうか。国の内外に存在感のなさ、信頼性のなさを印象づけた。topのいない会議におどおどとしたケリー国務長官。見たことのない風景だった。
 これが東アジア、東南アジアの安全保障にどう影響するか。これから議論が始まるのかもしれない。アメリカはあらかじめ今回のオバマ大統領訪問中止の影響力を考慮して東京で2+2の閣僚会議を行い日米同盟の結束と発展を喧伝した。これは日本にとっては良いことなのかもしれない。韓国にとってはやはり日米同盟が米韓同盟より優先すると言う事実を知らされたことになり事大主義のこの国は大きくプライドを傷つけられただろう。東アジアの安全保障の根幹はやはり日米同盟であり米韓同盟は補完に過ぎない。当然のことだが日本孤立化政策を進めている韓国には相当のショックだ。
 オバマ政権のダッチロールは早くもTPPの交渉妥結の遅れに結びついている。年内の妥結は微妙である。一方中国はこの間を塗ってASEANの経済協力を歌い上げTPP加盟のマレーシアにも揺さぶりをかけたという。
 パワーバランスの空白は瞬時にその部分を埋めようと言う作用が働く。今回もその風景が見られた。思い起こせば日本が民主政権となり、その際起きた東日本大震災の時に応じて尖閣諸島に中国、竹島に韓国、それを北方領土にロシアが影響力を行使した。国際関係の冷徹なパワー戦争。今回は図らずもそのトップパワーのアメリカでも力失えばそのno. 2がその跡を襲うとする。インドネシアで失われたアメリカの威信。果たしてこれを覆すことがオバマ氏はできるのか?かなり難しいと思う。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。