オバマ不在の代償 2013年10月26日 [政治]
筆者が繰り返し指摘してきたようにオバマ大統領のAPEC不参加はアメリカのASEANへの影響力の急速な低下を招いた。一方、中国は確実にその間隙を塗った戦略を実行した。そのいくつかについて日経新聞が記事を書いている。 「日米に対抗する中国、 ASEANに日本の矢」という(2013/10/26)記事である。李国強首相はASEAN各国に善隣友好条約を呼びかけた。その一方で、李首相は各国の防衛大臣を中国に招きたいと言明した。善隣友好条約には敵対国条項や安保に関わる取り決めも入っており、中国版NATOのような性格を将来的に持つ可能性がある。もうひとつは中国主導の中国+アセアン防衛相会議である。これは対アメリカおよび日本を念頭に入れていることは間違いない。
オバマ氏の不在がもたらした失点。はたして挽回する意思がアメリカにはあるのだろうか?
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