朱建栄氏拘束の謎を読む ～遠藤誉氏の見立て～2013年10月27日

　７月に中国政府に拘束されて以来消息不明の朱建栄氏。二重スパイだったと週刊誌などが書いているが、彼と交流がある中国政治研究者の遠藤誉氏が彼女なりの見立てをＷＩＬＬ12月号に記載している。彼女は朱氏とはメールのやり取りを行っており、それは彼の失踪直前まで続いていた。朱氏は自分の知人やネットワークに不定期的にメールを配信していた。どうやらこれが中国政府のレギュレーションに抵触したというのだ。遠藤氏は簿熙来裁判などに備え、習近平政権は言論統制、就中ネット言論に統制を強めており、朱氏のこのメール通信が規制の網に抵触したと指摘する。朱氏が日本のメディアの中で中国政府の代弁機能を果たしていたのは事実であり、彼もそのように自負していたはずである。そこに慢心があったのではないか。