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ウクライナ、北方領土、そして尖閣 2014年3月22日 [政治]

 ウクライナ問題は日本にとって当然かかわり合いのある問題だ。そしてプーチンと個人的な信頼関係を構築している安倍氏にとってはジレンマを抱え込まざるを得ない。アメリカやEUは今回のクリミア併合を「力による領土の変更」として批判。一方ロシアはクリミアはウクライナ出身のフルシチョフが1954年にウクライナに譲渡した以前はロシアの領土であり、当時はウクライナであろうがロシアであろうがソビエト連邦であった。しかし1994年、ロシアは核兵器をロシアに変換することを条件にクリミアを譲渡した。今このことが議論されているわけである。住民投票の97%がロシア併合を支持したクリミア。プーチン氏は国際法にのっとり、民主的手続きを踏まえていると主張するが欧米はロシアの特殊部隊が入った上での投票であり、ウクライナの暫定政府が認めていないと批判。いずれにせよロシアのウクライナへの力による領土の変更は、尖閣問題で東シナ海で力による領土領海の変更を行おうとしている中国に重なる。一方で住民投票での手法はウィグル、内モンゴル、そしてチベットで民族問題を抱える中国への牽制にもつながる。だがアメリカの関心がウクライナに集中した場合、その間隙を狙って中国が武力侵攻に出るかもしれない。そして北方領土問題。欧米の結束を崩す取引としてプーチン氏が四島一気に返還する挙に出る可能性も確かにある。だが日本が欧米側に組みすることで解決への糸口が閉ざされる場合もあるだろう。クリミア問題は尖閣同様、確実に長期化する。日本にとって尖閣、北方領土と常にリンクしていかねばならない問題である。
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