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オバマ氏の同盟関係毀損傾向 2014年6月14日 [政治]

 イラク情勢が混沌としている。アルカイダ系の武装組織ISISが首都バグダッドに迫ろうとしている。イスラムの中での宗教対立スンニ派とシーア派の相剋。今なぜかイランとアメリカが接近しているという。理由は敵の敵は味方の論理。イラクのマリキ政権はシーア派。この政権の危機に同じシーア派政権のイランが加勢し、軍をイラク国内に進めているとの報道。ちなみにこれまでアメリカと友好関係にあったサウジアラビアやエジプトはスンニ派という。アメリカとサウジ、エジプト間に横たわる微妙な空気。なんだか似通った感覚を我々は感じていないだろうか。かつて小欄で文藝春秋三月号の池内東大教授の論文を紹介し、オバマ政権は中東の同盟国や親米派を裏切るような形でバランスOFパワーが変わる可能性を指摘した。それが数ヶ月経過し、具現化しさらに事態が動いているかのようだ。ユーラシアグループのブレマー代表が掲げる「世界十大リスク2014」で一位に挙げているのが同盟国の離反である。しかし皮肉にも事態はアメリカによる同盟国との離反という形をとり、結果同盟関係毀損している。この事態は中東のみならず東アジアでも起きる可能性がある。小欄で繰り返し指摘たことだが日本はイギリスやイスラエルといったアメリカの同盟国との関係を強化すべきだろう。オバマ政権の”政治的リアリズム”は同盟国やその国の親米派との関係を毀損して対立国との関係性を構築しようとする傾向があるのだ。ブレマー氏の掲げたリクス”同盟国の離反”は書き換える必要がある。”同盟国からの離反”と。
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