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ニクソン・キッシンジャーの対中政策 2015年12月8日 [政治]

 マイケル・ピルズベリー氏(MP)が先日来日。テレビ出演の他幾つかの保守系オピニオン誌に登場し、アメリカの対中政策について語っている。それが今本屋で売られている。興味がある方は一読を。筆者は二誌に目を通した。正論とWiLLの一月号。両誌とも対談形式。それぞれ国際政治学者の島田洋一氏と田久保忠衛氏。特に田久保氏との対談は両氏は40年以上の付き合いがあるらしく、またピルズベリー氏は田久保氏の研究者としての実力も知っているので話が弾んだ。島田氏の指摘した中国の提案した「”新二国間関係”は米ソのデ・タントに類すべき」と言う指摘には「そのような視点は初めて聞いた」とMP氏は興味を示していた。両対談でMP氏が主張していたのは中国の賢さである。米中接近はニクソン・キッシンジャーが仕掛けたのではなく中国だということ。別な言い方をすればニクソン・キッシンジャーの戦略性の欠如であり外交批判である。これにはMP氏自身が深く関わっているので自己批判でもある。だからこそ日米の間で話題となっているのだ。元CIAがこんなにしゃべっていいのかという指摘がある。解説記事を書いた森本元防衛相ですらそういう思ってるらしい。だが筆者は敢えて今世に問うべきだと思う。EUが中国の軍門に下り、ロシアが中国との連携を強める国際政治の大変動である。民主主義を政治の価値観の根本に置く政治思想とは相容れない考えの国が世界のヘゲモニーを握る不幸。それはなんとしても防ぐべきと考えるからである。


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