昭和百年 2015年12月9日

　今年は昭和九十年。何時までも「昭和」に「戦後」に囚われているが故に日本は失われた政治と経済の年月を三十年近く続けているわけであるが、それも昭和百年を機に訣別すべきであろうと思う。昭和百年、すなわち2025年である。三浦展がいう真性団塊ジュニアが五十歳になる年でもある。五年後の2030年になれば団塊世代が日本の平均寿命ゾーンに入る。2020年に東京オリンピックを終えた後の日本はクリフになるとの指摘がある。そのため様々なシンクタンクは2025年を想定して様々な議論や提言を展開している。ハードランディングではなくソフトランディングするための処方箋。
　2025年は節目の年である。普通選挙法が始まり100年、そして治安維持法が制定されて百年、さらには放送が始まって100年。昭和を築き上げてきた骨格が節目を迎えるのである。今はそれに向かっての胎動の時期とも言える。世界はどうなっているだろうか。2001年9月11日を以てすでに世界は第三次世界大戦に入ったといってよい。ISが国家間の争いを刺激する触媒の機能を果たしているが、その頃はどうなっているのか。2021年に設立百年を迎える中国共産党。東アジアの安全保障にとってすでに危険な存在になっているが10年後にはどうなっているのか。昭和百年三島が生まれて百年の年である。